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2016年白浜キャンプ

2016 白浜キャンプ ④


男が、温泉に向かう姿を目の端でとらえながら、私は、炭熾しに取り掛かる。
昨日、何回も、シューッボーッと音を鳴らしていたバーナーにはお休みしていただき、
チャッカマンを一度使用しただけで、炭はあっさりとついてくれた。
言っておくが、昨日と同じ炭である。
この一年、コツコツとスキルを上げてきた賜物であろう。
なんでも、そのものの性質を理解しなければならないのだ。
炭の性質、紙の性質、炎の性質。
それらを理解したなら、簡単に炭は熾ってくれるのだ。
一年前、炭の熾し方の動画を教えてくれた友人にこの場を借りて感謝申し上げる。

さてさて、
娘は、昨日私が米を炊いたのを見ていなかったが、ベッドの空気を入れると言ってスマホをいじってガッツリ私に怒られたため、今日はやる気を見せている。
「のんちゃん全部するからな」
鍋で2合の米を炊く。
コンロの火は、風向きで炎が揺れるので、小さなタオルで風を防ぐ。
私が、炭を熾す横で、娘はご飯を炊いていた。
風向きに合わせて、風除けをするので、タオルを鍋の周りでくるくると移動させてるため、風の向きを確認するために上体を小刻みにまげて確認していたのだが、ある時から、娘の上体が上下することなく、風除けのタオルを右に向けたり左にしたりしているのに気がついた。
「え?なんで、風がどっちから来てるかわかるん?」私がそういうと娘は
「あれ見てるねん」
そういって、娘の視線をたどると、そこには火をつけた蚊取り線香があり、一筋の煙が右や左に揺れ、空気の流れを示してくれている。その煙の向きを見れば、いちいち上体をかがめてコンロの炎を確認せずとも、風向きがわかるというのだ。
「すごいやん!よくそんなこときがついたなぁ!!」
私は心底感動した。
「なんで?なんで?そんなこときがついたん?」
私が興奮気味にいうが、娘は、たまたま蚊取り線香の煙に気がついただけ。という感じ。
娘が作業する視線の先に蚊取り線香があってよかった。
炭はうまく熾せなくても、娘の視線の先に蚊取り線香をつけたことはファインプレーとして認めようではないか。

男が風呂からあがってきたころ、めでたくお米も炊き上がり、私たちはいい気分で温泉に向かった。

スムーズに炭も熾りご飯も炊けたが、この日は遅くまで海にいたために結局、ライトの下のバーベキューとなった。
この日も暗い中でのバーベキューだが、私の心は晴れ晴れとしていた。
去年からの成長が感じられる自分。そして、ご飯を炊けた娘。
炊き上がりは、昨日の私が炊いたご飯よりもよい炊きあがりであった。

白浜3日目も私たちは海に向かった。
朝早くテントをたたみ、キャンプ場を後にした。
昼まで泳ぎ、とれとれ市場の温泉に入り、とれとれ市場でお土産を買い、帰り道に、「Essence」というお気に利の雑貨に立ち寄るのがいつものコース。
中学生になると、交友関係が広がり、娘が配る分の土産が必要になってくる。○○ちゃんは梅干しが好きだからと和歌山の南高梅をお土産に。
そんなふうに考えるようになるのだなと思いながら買い忘れがないように私も付き合う。

店員さんが小さなスプーンをだして、ジャムの味見を勧めてくる、「そのまま、スプーン捨てないでください」といって、きれいになめたスプーンにポン酢を少し入れてくる。お見事だ。嫌味のない勧め方に娘は感動していた。
「すごいな。うまいな」
そして、ポン酢を購入。ミカンジュースも。

店を後にしながら、「あの人すごかったなぁ。上手にいわはったなぁ」と娘は繰り返した。
お気に入りの雑貨店にもよれて、白浜の旅は終了した。

今年の教訓は、
「テントは必ず固定しましょう」
「ライトの下のバーベキューは、星降る夜空のサプライズが楽しめます」
「蚊取り線香は予想外の働きをしてくれます」

来年は、「私が炭を熾すから」と一言先にいうことをここに誓います。

2016 白浜キャンプでした。   おしまい。

2016年 白浜キャンプ ②


空は青空から、夕焼けになろうとしています。
さわやかな、空の下、うちのテントの周りだけは重い空気が立ち込めています。

「あのお姉ちゃんが、怒られた人やって、みんな周りの人思ってはるやろな」と娘に意地悪を言うと、
「そんなんおもってるの、ままの妄想やろ」と帰ってきました。
そらそうです。私が妄想してるんです。
「ままは、今回ばかりは、あきれたからな。いうてることとやってることが、まったく違うやんか。空気入れながら、ゲームしていいとはいたけど、ゲームがしにくいからって、空気入れるのをやめてゲームするなんて、考えられへん。ほんで、空気はもう入れなくていいっていうてたやろ?それでもちゃんと入れたいからって自分で入れるっていうてこれやからな。ほんま。呆れるわ」
娘は、それに対しては返す言葉もなかったようでした。

一方、もう一つの問題に目を向けると、ようやく、火が付きはじめているようでした。やれやれ・・・と思ったのもつかの間、火が熾りかけた炭を崩して、広げようとしています。

(なななんでやねん!)

「今せっかく火がついてるんやから、このまま空気が通るように炭を重ねていけば自然と全体に炭が熾るねんで」
そう話すのと私の手は同時に作業をはじめ、炭はやっと火の気流を味方につけて、次々につきはじめました。

(明日も、自分で火を熾そうとするんやろか?それだけは、なんとか阻止せねばなるまい・・・)

そうこうしているうちに、あたりはすっかり薄暗くなり、結局去年と同様、ライトアップをしてのバーベキューとなりました。

まさか今年も、暗い中で肉を焼くことになるとは・・・
去年の反省を踏まえたはずが、まったく、進歩がないバーベキューの始まりでした。

良い具合に肉が焼け、肉の上にキムチを乗せ、それを大口でほうばる肉キムチ女が感嘆の声をあげ、バーベキューの始まりの合図がなったかのようでした。
この肉キムチ女は波打ち際と肉を目の前にしたときに一番の笑顔を見せます。
なので、この日は、その両方を見ることができたので、ここ最近で最も笑顔がたくさん出た日と言えます。

バーべキューは、蚊帳付テントの中で行いました。屋根の中央からひもをたらし、そこへライトを取り付けてのバーベキュー。四方は地面まで蚊帳が垂れ下がっています。ファスナーの開閉で外へ出たり入ったりが、少々面倒ですが、虫が入ってくる心配がありません。
肉キムチ女が、肉キムチを堪能して、早々にもう、寝るといい、ファスナーを開け、外に出た瞬間、

「うわぁ!星ヤバい!」と叫びました。

空には、満天の星。
今まで、蚊帳のテントの中のライトの下の肉しか見ていなかったので、空を見上げていなかったのです。

【星がヤバい】そんな日本語成立するのかはさておき、肉キムチ女の心は星を見て感動したのだということで、よしとしました。
もし、早くに炭がついて、明るいうちにバーベキューが終わり、星が夜空を彩る前に、娘が就寝テントにもぐりこんでいたとしたなら、【星ヤバい】の感嘆の声が聴かれなかったかもしれないので、そのための時間稼ぎの炭熾しだったのだと思うことにいたします。

去年は、夜中、若者がいつまでも起きておりうるさくて眠りにくかったのですが、今年は夜風もあり、若者も周りにはおらず、快適な睡眠をとることができ、翌日また、元気に海へと繰り出したのでした。
結果的に、よしと結論付けた炭熾しですが、今日は絶対私が熾そうと決意したのでした。

つづく。

【一言メッセージ】
セサミストリート
ひらけごま
胡麻とうふ
恋のフーガ