Daily Archives: 05/02/2015

石垣島の旅4 ~出発~


娘にも兄弟にも友人にもフラれた私は、人生初の一人旅。

それはそれで、わくわく♪

旅は好きですが、嫌いなものが一つ。

荷造り。

荷が造れない。

娘の卒業式の次の日に出発。それまで毎日フルタイム勤務。準備は全くしておりませんでした。

卒業式の夜、娘を初めてのレストランに連れていく計画も立てており、「その日は特別に行こう」というと、家人が、「次の日旅行ちゃうの?」といいました。旅行だからレストランへ行ってはいけなかったのでしょうか?そんなことは思わずにレストランを予約。そして、レストラン満喫。帰宅。そこから荷造り。

荷造りと言っても一泊二日ですし、たいしたことはないのですが、苦手。
ところが、ここで強力な助っ人現る!!
小学校卒業したての娘さん。私の荷造りをすると自ら申し出てくれたのです。
きっちり性格の娘さん。きちっと荷物をかばんに詰めてくれました。
役に立ちます。苦手な荷造りの時間が、娘を褒める時間となり、娘喜び庭駆け回り(笑)
そして、「明日の朝、ままをバス停まで送っていきたい」とナイスな発言をし、送っていただけることになりました。

今まで、何度か関空に向かうのに利用している高速バス。
なので、はじめてでは、なかったのですが、この日、どういうわけか家人が私に対して自分のことを話し始めたのです。

衝撃。

何があったというのでしょうか?
たった一泊二日ですが、羽が伸ばせる喜びで、自分のことを話すという奇怪な行動に出たのでしょうか?
いやいや、私はしょっちゅう家を空けているので、特別なことではありません。一か月というならわかりますけど。

高速バス乗り場の駐車場を作ったいきさつや、バス停の風除けを作った話とか、そういうことを言い始めたのです。
今まで、ここを何度も利用しているのに、なぜ今、言い出すのか?不思議でなりませんでした。

そうこうしているうちに、バスがやってきて乗り込みました。
娘に手が振れる席に座って、動き出して姿が見えなくなるまで振りました。娘も振ってくれていました。
ところが、バスはいったん娘の視界から隠れる形になりましたが、ぐるりとまわって、もう一度娘の姿が見れる位置に出てきました。
私がまた、一生懸命手を振るも、娘はまったく気が付かず、家人と何かを話しながら、バスの行く末などまったく気にしていない様子で、駐車場に向かって歩いておりました。

こっちは見えてるのに、向こうは私の存在がわからない。

娘が高速バス乗り場から駐車場まで歩くその道のりまで結構距離があり、バスは大きくぐるりと回って娘に近づく形になりましたが、まったく気が付かれず。娘が住む世界は、今私がいる世界とは全く違う。そう突きつけられているような気がしました。
(私やったら、バスが見えなくなるまで、見送るけどな…。私が一人旅するっていうたら、あんなに泣いてたのにな。案外、行ってしまったらあっさりやな…)まったく私に気が付かない娘を見ながら、(死んだらこんな感じなんやろな…ちょっと離れたところから、私に気が付かない娘をこうして眺めるんかもしれんな)と思いました。

死者の気持ちに思いを馳せている客を乗せているとは夢にも思っていない高速バスは、一路、関空へと向かったのでした。

つづく。