Daily Archives: 08/25/2015

全員集合!白浜の旅 ④ ~母、人生初のキャンプ~


やってまいりました。白浜。申し分のないお天気。
朝8時半に家を出て、3時間ほどで着きました。途中休憩、1回。

車の中で着替えて、砂浜へ。
母も水着に着替えます。母の水着は妹のお古。水着の上にTシャツをきて、準備OKと思っていましたこの時は。
お昼についたので、もうごちゃごちゃの人。この日は、テントを立てずに、パラソルをレンタル。

日陰も確保できた。しかし、今思えば、母に日焼け止めを塗るように促していなかった。
自分が、ビキニ姿ならきっと一緒に日焼け度をガンガン塗り捲っていただろうが、私は全身ラッシュガードをまとっていたため、日焼け止めを塗らなきゃ!と思っていなかったのだ。
娘はすでにクラブで日焼けしており、それでも顔は塗るように促していた。
母はもともと色黒で、普段から化粧もしなけりゃ、日焼け止めも塗らない人なので、本人もさほど気にしていなかった。
これがいけなかった。

そして、入水。

海に入ってすぐ、母は「あ~~気持ちいい。来てよかった~~」といった。そのあとに、「実はな…」と続いた。
「実は、行かんとこかなと思っててん。頭が痛くて」
最近母は、よくこんなことを言う。最近知ったことだが、老人の一人暮らしは、クーラーをつけるのを我慢して、余計に体調を崩す人が多いらしい。今回ばかりではなく、よく母と出掛けると、「頭いたかったし、今日は断ろうと思っててん」といい、「でもいまは大丈夫やわ」ということが多い。

今回の白浜行きの前も頭が痛くて行くのをためらっていたらしい。しかし、入水直後に気持ちがよかったようだ。
とにかく、入水後すぐの発言が、「来てよかった」だったので、とりあえず、よかった。よかった。

夕方まで海でプカプカ。そして、白良浜の温泉に入り、キャンプ場へと向かった。

キャンプ場は、去年温泉で立ち寄った場所で、白良浜からも近く、オートキャンプ場だった。
海で遊んで、温泉に入ったら、私としてはどこかで海鮮を焼いて食べて飲んで、もうすぐ寝たいところだ。今からテントはって、炭をおこして、肉焼くの?私は内心そう思っていた。
スーパーで必要なものを仕入れて、オートキャンプ場に到着したときには、夕暮れ間近であった。

オートキャンプ場は、車とキャンプスペースが規則正しく分けられており、みな、それぞれのテントやキャンプ用品で、自分の城を作っている。こんな夕暮れ時に小さい車でやってきて、バタバタとテントを立てている人など誰もいない。
みな、優雅に夕食を楽しんでいる時間だ。

今回のキャンプに家人は新しいアイテムを購入していた。テントの4面に蚊帳がつけられるのだ。

まず、それを立てる。そして、就寝用のテントをたてる。私は、先に火を熾しはじめたほうがよくないか?と提案するも、すぐにつくと言われ却下、しかし、案の定、その火おこしがなかなかうまくいかなかったのである。

(だから言ったでしょ)私は閉口していた。

母は初めてのキャンプで、何から何まで感心していた。
「誰が考えたん。こんなこと」と言っていた。いろんなことを母とともに体験してきたように思うのだが、キャンプは全くの未経験だった。
「小さい時、お父さんに連れて行ってもらったけどなぁ」というと、「私は一回も連れて行ってもらえへんかった」と言っていた。
そういえば、そうだ。私が連れて行ってもらったのは、両親が離婚してからだ。
それも、自分だけの海岸を見つけたといって、道なき道を荷物を担いで下っていき、テントを張って泊まった。砂浜を掘り、石で枠を作り火を熾し、真っ暗な中で肉を焼いて食べたのを覚えている。今から考えると、何の準備もなかった。テント、炭、網 肉、マッチ。それだけで行っていた。

4人がかりで炭を熾すが、なかなか火がつかない。
娘と私は1週間前に友人とバーベキューを経験しており、私が火を熾して肉を焼くということをしていたため、こんなに苦労するはずがないと思っている。4人で交互に団扇であおぎつづける。
あおぎながら、周りの人が、笑っているようにさえ感じる。母も、そう言い出した。
「あそこはいつになったら晩御飯をたべるんやろ?とおもってはるやろな」
しまいには3人が火が熾らないのは炭のせいだといい始めた。
(んなわけあるかい!)

やっと少し、熾りかけた時、よく見るとコンロの底の空気の通り道を作るための鉄板がサイドにおいやられているではないか。
(おいおい、これ肝心やろ)
はじめから、私に任せてくれれば、早いものを。いや、海から上がってからBBQをするというのが無謀なのだよ。
もう、どこか食べに行きたい。
しかし、材料を買い込んでいるので、食べに行くこともできず…。

炭を一度全部コンロから出して、また初めから並べてやり直し、ここから私が火を熾し担当となり、最後には、扇風機の力を借りて、炭を熾した。結局空気の通りが悪かったのである。
火がついたときには、あたりは暗くなっていた。
蚊帳のついたテントの中に、テーブルを設置し、その真ん中に火がついたコンロを置き、やっとのことで、準備が整った。
もう、全員汗だくである。風呂に入りたい。

友人が教えてくれた「この季節には扇風機が必需品」の言葉に倣って扇風機をもってきてよかった。
友人は、夜が暑くて寝られないと教えてくれていたのだが、まさか火を熾すのに活用することになるとは。
何はともあれ、友人の教えを素直に聞いてよかった。

母にとって初めてのキャンプだというのに、スマートに事が運ばず。
ここからは、娘が活躍し、肉をすべて焼いてくれた。まるで、1週間前の私のようだ。
友人とのキャンプでは、娘は私から遠い場所にいたのに、母の姿を見ていたのだなと思った。文字通り、母の背中を見ていたのである。
なかなか時間のかかる炭であったが、炎が抜群に良い状態になり、焼き加減も抜群。もう少し、早い時間から取り組めていれば、何の問題もなかったのである。途中、炭のせいで火が熾らないと言っていた3人だが、それならば、このように良い状態になるはずもなく、もしかしたらとても上等な炭だったのかもしれない。炭に対して一言謝ってほしい気分だった。

私が今回の旅で唯一準備した、かわいいランプを自宅に忘れ、現地の100均で購入した小さなライトの下でのBBQ。
そして、テーブルの高さに合わぬ、小さな折りたたみ椅子で食事。テーブルの高さにあったものが自宅にあるのだが、車がかわいいサイズだったため、椅子は小さいものしか積めなかったらしい。あ~~今までエスティマちゃん。ありがとう。とここでも心の中でつぶやくのである。

さてさて、どうにかこうにか、腹を満たすことはできた。
そして、母初めてのテントでの就寝。
トイレに行く道中、また母がこういった。
「誰が、考えはったんやろな?こんなところ、そのままにしててももったいないもんなぁ」
私は「こんなところ、ずいぶん前からあるんやで。ここはオートキャンプ場といって、車で入って、電源もあるけど、何もないところもあるし、いろいろやで」
母は、終始感心していた。

熱帯夜というほどではなかったが、友人が言うように、扇風機さんが活躍。
私たち3人は(家人は蚊帳付テントで就寝)すぐに眠りについた。が、しばらくして隣の客が騒ぎ始めた。
うるさくて、目が覚めた。
また、少々離れたところの客も酔っぱらって、集団でトイレに行くのがやかましい。
誰もいないキャンプ場なら騒いでもいいが、こんなキャンプ場で、きっちり区切られているようなところで、騒ぎはじめるのはやめてほしい。
母も目を覚まし、夜中にもう一度トイレに連れて行った。
「ちょうどいきたかってん」といい、自分一人では行けなかったらしい。娘は夜中にトイレに行かないため、母をトイレに連れていく。
「となり、うるさいなぁ」と母もご立腹。
母、初めてのキャンプは散々な結果に終わった。

翌朝、私たちは白良浜で兄弟家族と合流することになっており、早々と片づけ、そして、キャンプ場を後にした。
本当なら、ゆっくりと朝食をとるべきところである。
周りのご家族たちが、とても優雅に見える。時間に縛られていない動き。キャンプとは本来、そういうものである。

キャンプの醍醐味みたいなものを何一つ堪能することなく、ただ、夜、外でご飯食べて、外で寝ました状態だ。
どの利用者よりも、キャンプ場滞在時間が短かったといえる。
母、初体験のキャンプだったのに、残念だ。

次回はぜひ、2泊3日くらいで、河原で隣も近くなくて、でも電源があって(笑)昼間からテントを立て、火を熾し、まだ明るい時間にBBQを楽しみたいものである。キャンプリベンジするから、また来年も元気でいてほしいと思いながらキャンプ場に別れを告げたのでした。

つづく。