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和歌山一泊の旅「ひなたの家」


和歌山県古座川に「ひなたの家」というカフェがあります。

若干二十歳の若者が二人で古い家を手直しし食事する場所を作ったのですが、お客様のニーズにこたえて、宿泊する場所も設け、そして、今後は農業体験やカヌー体験などができるようになるというどんどん進化していくカフェ。
カフェと呼ぶのはふさわしくない。こういう場所は何と呼べばいいのだろうか。
フランス風に言うと「オーベルジュ」宿泊施設を備えたレストランだ。
食事とと宿泊だけでなく翌朝のアクティビティまでついているとなると、もう少し呼び方も変わりそう。
そういう場所に、行ってきました。

場所は和歌山の一番南の端そこに古座川という川が流れており、少し北に上がったあたりにありました。
オーベルジュとアクティビティだけではとどまらず、教育の場を作りたいとも考えているそう。
私、二十歳のころ何してたっけと振り返り、約、倍の人生を積み重ねてきたのが申し訳なく感じてしまいます。

わざわざ行かないといけないこの場所に、この日、3人もの助っ人が手伝いに来ており、そして、宿泊するお客さんも私たち(3人)以外4人ほど泊まられていました。
はじめたのは若干二十歳の男の子二人ですが、志を同じくする者たちが引き寄せられて集まって来ている。そんな場所でした。
一日目は、18時ごろ到着し、すぐに食事となりました。
なんと、コース料理を出してくれる。
鮎、鹿、マグロ サーモン いくら。 茄子のクリーム煮なんて、若干二十歳が作った味とは思えず、作り方を思わずたずねてしまったら、ものすごく手間がかかっていた。
薪(ロケットストーブ)で炊いてくれたご飯がおいしくお代わり自由と言われて調子に乗ってお代わりをし、お酒も頂き、満腹で宿泊場所へ向かった。宿泊所も古屋の平屋、縦に長く、5部屋ほどがあり、中庭まである。もちろんバストイレ付き。掃除が行き届いていないのが少々難点だが、若干二十歳の若者に、そこまで求める気持ちもない。
ちょうどよい季節だったので、冷房暖房いらずで快適に眠りにつくことができた。

翌日は、【滝の拝】という滝に行きました。
とても、不思議な光景が広がり、そこに伝わる伝説があるのですが、本当のところはどうしてこのような景色ができたのだろうと思う珍しい景色を観させてもらいました。
また、近くにある【一枚岩】という場所にも足を延ばしてみました。
こちらも、なぜ、こんな光景が?神様が、作品を作っているという感じ。私たちは、なんてちっぽけなんだろうと感じさせる場所でした。
その岩に沿うように流れる川が身震いするほど透明で、転がる白い石たちもどれもかわいく見えるのはなぜか。
魚もぴょんぴょん跳ねてキラキラしている。
この川でカヌー体験ができるようだ。
横幅800メートル高さ150メートルの一枚岩のまえではカヌーも爪楊枝くらいにみえる。
またいつの日か、娘にこの景色を見せたいなぁと思う。
そして、一緒にカヌー体験をしてみたい。

朝の散策を終え、【ひなたの家】に戻ると、手作りピザの準備ができていた。
まず窯に火を入れる。この日、この場所を訪れていた、東京から来たこちらも若干二十歳くらいの青年が、一緒にさせてほしいといい、どうぞどうぞと一緒に体験すると、わーわーと感嘆の声をあげ、火がついたことを大喜びしていた。
小麦粉からピザ生地になる様子にも感動し、大喜びしていたので、とってもすごいことをしているような錯覚になった。
やったことも、見たこともなかったら、こんなに感動するんだなぁと思い、喜ぶ様子が新鮮に感じた。
おいしく焼き上がり、おなか一杯ピザを食べた。ピザでおなか一杯なんて、贅沢な話だ。

帰り道、昨日よりも海の色がきれいで、感激。
いつも、運転する方だが、今回は運転してもらったので、景色を堪能できた。

和歌山は、行くたびに、また訪れたいと思う場所。
お気に入りの場所が、また一つ増えました。

「ひなたの家」

石垣島の旅14 ~タクシーのおじさんからのメッセージ~


お食事処を出ると、空は相変わらずの曇天。
違う棟にあるお手洗いが、とんでもなく素敵。
お手洗いから出てくると、隣の席で食事していた男女も食事を終え、店から出てきており、また、顔を合わせることに。
(あなたたち、もう少しゆっくりしときなさいよ)
二人の顔が、今まで私の話をしていましたと言わんばかりの顔に見えるのは、気のせいか。
どうか早くタクシーよ来ておくれと願うと、まもなくタクシー到着。

運転手さんは、小太りの気のいいおじさん。もう60近いのではないかと思われるおじさんでした。
この後の予定は、特に決めていないことと、帰りの飛行機の時間を伝えると、竹富島に行くようにと勧めてくれました。
港までの道すがら、石垣にはじめてきた話、昨日BEGINのコンサートに行った話をすると、この運転手さん、BEGINのことをよくご存じで、いろいろ裏話などを話してくれました。そして、なんと、夏川りみさんのおうちのとなりにお住まいでおじさんの娘さんが夏川さんと同級生で一番仲が良かった話。夏川りみさんの家は厳しかったのでいろんな友達と遊んだりさせなかったのでおじさんの娘が唯一の友達のようになっていた話。夏川さんが結婚するとき石垣に帰ってきて、その時はたまたまタクシーに乗せたのだが、マネージャーが夏川さんとおじさんが親しくしゃべるので不審に思われていた話など、いろいろとよそでは聞けない話、面白い話を聞かせてくれました。また、このおじさん自身も、三線を奏で歌を教えている人らしく、何人も音痴を治してきたらしい。音痴って治るんですかとたずねると、治るよ~と簡単に答えるおじさん。石垣島のタクシーのおじさんはこんなにもネタをお持ちなのか?と思っておりましたが、みんながみんなBEGINや夏川りみの知り合いではあるまいし、やっぱり、すごい人に出会ったんだよなぁと思っておりました。
おじさんが、歌を教えていると話してくれたので、私もつい最近、歌を歌う人になろう思い宣言した話をおじさんにしていると、いよいよ港に到着です。

港に着くと、竹富島までの切符の手配やら、荷物を預ける先など、私のスーツケースを牽いて動いてくれて、また港から飛行場に行く際もよんでくださいと名刺を渡されました。そういうことで、親切だったのかと思いましたが、まったく悪い気はしませんでした。これが、バリ島の空港なら、多額のチップを要求されるところです。荷物をタクシーまで運んだだけで、チップを要求してきたバリ島の男たち。そんな人がいると、なぜ誰も教えてくれなかったのか、親切なんだなバリ島の人はと思っていたら、チップを請求、外国ではスーツケースを他人に牽かせてはいけません。
石垣島の気のいいタクシーの運転手のおじさんは、いろんな手配をして、にこやかに去っていきました。
一人旅で、誰とも会話をすることがなかったので、おじさんとの話は大変楽しく、帰りも飛行場まで送ってくれるというのでよかったなぁという気持ちで竹富島に向かいました。

竹富島では、定番の水牛の馬車(水牛なら牛車か)に乗り、こんなに狭い道をよくもまぁ上手に牛車をひくものだなと感心し、また、牛を操る御者さんがあるポイントにくると「安里屋ユンタ」という歌を三線を奏でながら歌ってくれます。音痴ではこの仕事はできないんだなと思いながら、天気だけがいまいちなんだよなと思っておりました。よく絵葉書で見るような景色はそこにはありません。愛しい人と一緒なら、どんな天気でも楽しいでしょうが、一人旅では天気ぐらいよくないとテンションあがらんなぁと思っておりました。
水牛に乗った後、帰りの船まで時間が少しあり、散策をしました。
【お店です】と看板を挙げているのに、何度大きな声で声をかけても誰も出てこず、でも玄関は開けっ放しの店。
ガイドブックに載ってるのに不思議やなと思いながら、また散策。
石垣の迷路を歩いているようでした。
石垣の迷路の端に到着すると、そこに一軒のカフェがありました。
そこには外国人女性一人、日本人女性一人がそれぞれ一人旅でやってきたようで、そこへ私が入ってきた形となりました。
外国人女性は、なにか食べ物を頼んで食べ終わったあと、かき氷を頼むというタイミングでした。
日本人女性は、何か食べ物を頼んでもう、食べ終わるところ。
私のおなかのマングローブ蟹はもうすっかりこなれてしまっておりまして、おなかがすいておりました。
外国人の女性は、日本語と英語を使って店主さんと会話を楽しんでいます。
この後、この女性はまた別の島に行こうかと考えているようで、どこにいくにも何をするのも自由という様子でした。
日本人女性は、何も語らず、店を出、私は二人の会話を聞いておりました。
私も会話に入りたい衝動に駆られましたが、気持ちよさそうに会話されているのを止めてしまうのもはばかられ、会話したいといっても英語で話せないため、黙ってピザを食べながら聞くことで参加しておりました。
私が、外国に一人旅をしたとして、こういう店に一人で入り、英語と日本語を駆使して、このように会話を楽しんだりできるだろうかと想像してみましたが、想像はすぐにかき消されました。
この人すごいなぁと思いながら、ピザを平らげて、店を出ました。

あっという間の竹富島観光。帰りの船の時間になりました。
石垣港に到着し、約束の時間まですこしありましたので商店街の散策。
一件行きたい店をガイドブックで見つけていましたが、閉店。私こういうことよくあるんですよね。
最近できた、ガイドブックなのに、閉店。
閉店がわかっていたら、ガイドブックの取材が来たら断ればいいと思うんですけどね。
突然の閉店だったのか。
残念に思いながら港に戻ると、タクシーのおじさんがタクシーから降りて待っていてくれました。
それから、空港へ。
別れ際、おじさんが私にくれた言葉に驚きました。
「ぜひ、いい歌い手さんになってください」

この日から1週間後。いい歌い手になるための助っ人と出会うことになろうとはこの時はまだ、知る由もありませんでした。

つづく。