はしおき


箸置きを置いて箸をおく。

目の前はご飯茶碗にご飯がよそってあるだけだ。
たったそれだけだけど、娘は茶碗をかかえ、箸の上げ下げの所作をみごとにやってのける。
箸置きを用意するような料理はしていなくても、お茶碗の目の前に箸置きだけでも、身につくものなのだと知った。

普段、行儀が悪くご飯を食べている娘だが、箸置きに箸をおいて置くと、たまにスイッチが入り、きれいな箸の上げ下げをする。

今日の、「とと姉ちゃん」でのワンシーン。
皆で食事する場面があった。
さあいただこうという掛け声で、皆が一斉に箸をあげるのだが、登場人物6人中、2人がきれいな所作だった。
この場面に演技指導は入っていたのだろうか?と考えた。主人公と、そのすぐ下の妹役の二人が、美しく、あとの年上の男性、男性、年上の女性、一番下の妹の4人は、まず箸を持ち上げ皿を持っていた。
何の演技指導もなかったのだとしたら、二人の女性は日頃から、美しい所作を心得ているということだ。
手つきが自然だったので、そうかもしれない。
やはり、美しい所作はみていて気持ちの良いものだ。

とと姉ちゃんたちの食事も特に豪華のものではなかった。
娘も毎日とうもろこしご飯がメインの食事だが、それでよいのだ。
マナーは、どんな状況でも身に付けることができる。

迷い箸がいけないと、教えるほどの鉢の数がないので、娘が迷い箸をすることは永遠にないかもしれない。
もしかしてよそで食事をよばれるときに、娘の持つ箸は、迷いに迷うかもしれない。

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