北九州マラソン応援サプライズの旅 その8 いよいよサプライズ決行

熱も下がり、食事を終えた娘に切り出しました。

「もう、スタートラインで待っとくっていうのは、のんちゃんまたしんどくなったらあかんし、やめといたほうがいいとおもうねん。だから、ぱぱがいつこっちについて、なんていうホテルに泊まるのか、うまいこと聞き出して、ホテルで待ってるっていうのはどう?」

「うん!」

娘は快諾しました。

「そしたら、もし、また熱が上がったとしても、明日スタート地点にはいかへんでも、門司港ホテルの前を折り返す時に、ホテルからでて、ちょっと待ってるだけで、応援できるし、最悪の場合でも、応援できるやろ?それがいいな?」

ということで、娘にメールを打たせました。

私たちは、京都で、友人宅に泊まりに来ているということなので、そんな感じで(笑)

【もう 飛行機乗ったん?】

そして、その返事が来たら次は、

【なんていうホテル泊まるの?】


家人は、小倉にある西鉄ホテルに宿泊することにしていたようです。小倉はスタートとゴールの地点なので、そこにしたのでしょう。

ここで、スマホちゃんで、場所を確認し、どうやら小倉駅に近いようだったので、なんとか行けそうでした。

門司港ホテルから、電車と徒歩で、30分くらいあれば着きそうでした。


何時につくの?とか細かいことを聞くと怪しまれるので、これくらいでメールを終えたのが、やはり、ちょっとまずかった。


私たちは、ホテルを出て、西鉄ホテルに向かいました。

娘が食べなかったドーナツをもって、出ました。この時は、なにも思わずに。

娘は、自分のバックに自宅から持ってきていた本を入れて。


そして、小倉駅につき、少し雨に降られながら、西鉄ホテルを発見し、到着しました。

マラソンランナーと思われる人たちが(装いでわかる)何人もチェックインしてきていました。

電車に乗ってからも、娘にメールを送らせておりました。

【もうホテルに着いた?】と。

しかし、ここから、まったく連絡が取れなくなってしまったのです。

電話をして、「ホテルに行くから待ってて」といえば、簡単なのです。

しかし、そんなことをしたら、サプライズになりません。

目の前に突然現れるというのがいいのですよ。やはり。


ホテルのロビーのソファーでしばらくメールの返事を待って、該者が現れるのをまっておりましたが、これは、いつになるかわからないと思いはじめました。

ホテルに来る前に、どこかによってるかもしれないし、夜になってから、ホテルに戻ってくる可能性もあるし…。

そうだ、フロントに行って、チェックインしているのかどうかを聞いてみようと思い付きました。でも、そんなこと、ホテルの人教えてくれるんかな?とおもいましたら、あっさりおしえてもらえました。

私たちは、こちらに2時半ごろについたのですが、該者は、2時ぐらいにチェックイン。

そして、まだ部屋の準備ができていないため、そのままお出かけになられたのだとか。

あれ〜〜〜〜やってもた〜〜〜

ということは、本当に、帰ってくるのがいつになるのかわかりません。

「のんちゃん。どうしよかぁ。もう帰ろうか?」といいましたが、娘は嫌がりました。

「そうやなぁ…せっかく来たんやしな…」

そういって、私たちは、ソファに腰を据え、娘が持ってきた本を読み始めました。

娘の本は、まんが世界人物伝「アガサクリスティ」娘は、この本が大好き。

アガサが、2度目の結婚をする恋するあたりが気に入っているのだとか(笑)

私は、姜尚中さんの本。「わたしはここにいる」

途中で私はうつらうつらしながら、気が付けば、1時間半その場所で待ち続けました。

それくらいの時間がたつと、娘も納得したようで、

「のんちゃん。もう帰ろう。こんなところで待って、また熱出たらあかんし。ホテルで寝てたほうがいいわ」というと、「うん」と。

でも、そのまま帰ってしまったら、サプライズも何もないし、なんとかせねばいけません。

そこで、登場しました「汽笛ドーナツ」

「これを、フロントに預けて帰ろうか?そしたら、パパが返ってきたとき、フロントの人が渡してくれて、そこでびっくりするやろ。そうしよか?」

そういって、娘に預かり証を記入させて、ドーナツを預け、門司港ホテルへ戻るべく、電車に乗り込んだのでした。

小倉から門司港まで4駅。時間にして15分。

乗っている間に、娘の携帯に電話がかかってきたのでした。

あと少し、待っていたら、出会えていたのです。

ちょうど、ホテルにいない時間に、私たちがあちらのホテルに行っていた。


人と人が出会うって奇跡ですね。


娘は、家人の電話にどう対処していいかわからず、私に電話を渡しました。

今まで嘘ばかりつかせていたので、本当のことを言っていいのかどうかわからなかったようです(笑)

私は電話に出てこういいました。

「せっかく行ったのに、いいひんかったから、もう帰ってるねん」

家人は私たちが、京都から追いかけてきて、会えなかったから京都に戻っていると思ったらしく。

「え〜〜」

「え〜〜〜〜」と何度も言っておりました。

こちらに来ているとは、それも前の日から来ているとはつゆにも思っていないようでしたので、ここで、すべてを白状してあげました。

「私たちは、前日から来てますねん。門司港ホテル、いいとこやわ〜〜」と。

実は、娘の体調がよくないこと、明日のスタートで待ち構えることが難しいと思ったこと。などを伝え、晩御飯は一緒に食べたいと娘が言っているということを伝えると、後ほどこちらに来るということで、話を終えました。

すぐに追いかけては来ないんやなぁと思いました。



娘は、ホテルについて、すぐに眠りました。

やはり、ちょっと疲れたのでしょう。

このまま眠るほうが、体調が回復するだろうと思い、ホテルについた後、

「娘が寝てしまい、起こしたくないので、もし夜8時までに起きたとしたら、ご飯を食べることにしてもらえますか?」といいましたが、「起きなくても夜8時くらいには一度顔を見に行く」といいました。


というわけで、私と娘のサプライズ大作戦でしたが、なんだか不発に終わったような感がありました。

フロントでドーナツを受け取った時が一番驚いたでしょうが、その現場に立ち会えず、時間はすれ違い。

すぐに追いかけてくるかと思いきや、後ほどという返答。

そして、娘は爆睡。

まっいっか。



娘は、夜7時半ごろ目を覚ましました。

家人に伝えると、今から向かうということでした。

まるで、娘を引き取って母子家庭生活をしているところに、元夫が訪ねてくるようだなとおもいました。


父と娘の再会は、門司港ホテルの部屋になりました。

娘は少々恥ずかしがり、父親は「しんどいのに来てくれたんやな〜」と言っておりました。

私は、誤解されたら困るので、はっきりと言っておきました。

「門司港を走ると知ったから、来てん。門司港じゃなかったら来てなかったなぁ」と。


それから、近くの居酒屋で、晩御飯。

私は、この計画を立てた、いきさつなどを説明。

こんなに家人に話しかけたのは何年振りだろうと話しながら思いました。


家人は、何時につくの?とかどこのホテル?とか聞いてくることと、先生からの電話など、おかしいなと思う点はあったけど、まさか夢にも思わなかったのだそう。


この時、家人はマラソン新聞を持ってきておりました。

QRコードか印刷されており、そこにアクセスすると、マラソンランナーの居場所が検索できるようになっておりました。

その新聞をいただき、お料理をいただき、私たちはお店を後にしました。



やっぱり、夜の門司港は素敵です。

ライトアップが幻想的。

ホテルの明かり。建物のレトロ感。海、船の明かり。


「のんちゃん・・・。ここに、ままと来たこと、覚えといてな。ままと二人でぱぱには内緒できたこと。もう二度と見れない景色やで〜」というと、

「また 来れる。のんちゃんが連れてきてあげる」と言ってくれました。

なんと頼もしい娘でしょう。

うそでもうれしい。叶わなくてもうれしいです。

「ほんと?わ〜〜い うれしいなぁ ありがと〜〜」

娘をぎゅーぎゅーと抱きしめました。


景色が素敵だと、あ〜〜こんな景色を見れて幸せだなぁと思います。

こんな景色、見るはずのなかった景色。

恋人と来れたら最高!というような景色でした(笑)



私と娘は門司港ホテルへ、家人は門司港駅に向かいました。


黄色い明りがともる門司港。

時雨れる雨のせいで、コンクリートが鏡のように濡れており、明かりがそこに反射して、余計にきれいに輝きます。


「じゃぁ がんばって!」

娘にエールを送られて、家人はひとり、小倉へと帰って行ったのでした。



つづく。













2014/03/05(Wed) 13:41:37 | 旅日記
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摩耶
京田辺在住です。

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